魔女が扱う魔法や魔術と存在の扱いについて

投稿日:2017年3月30日 更新日:

鉤鼻の老婆が黒い三角帽・黒マント姿で、村外れの森などに住み、大鍋でトカゲや魔法薬などをグツグツと煮込んでいる姿が描写されることが多い。

ほうきに乗って空を飛び、黒猫やカラスなどを使い魔として使役している描写も多数目撃される。

また古いヨーロッパの俗信では、超自然的な力(妖術や魔術・魔法等)で人畜に害を及ぼすとされた人間のことを指し、多くの場合は女性であるが男性のことを指す場合もある。

史実では中世末から近世にかけてのヨーロッパ社会では、悪魔と契約を交わし災いをもたらす存在として迫害を受けていた。

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現実の魔女と創作物の魔女の違い

魔女は西洋の童話などで頻繁に登場しており、上記で記したような格好をしている場合が多い。このイメージは魔女狩りの歴史の中で固まったと言われているが、現実の魔女がそのような格好をしていたかどうかは定かではない。

キリスト教における魔女

ヤーコプ・シュプレンゲルとハインリヒ・クラーメルの共著である「魔女の槌」によると、「魔女は悪魔と契約を結んで悪魔に臣従し、その代償として悪魔の力を与えられ超自然的な妖術や魔術を行使出来る」ものとされる。

魔女が邪悪だとされる最大の原因は、キリストの恩寵を捨てて悪魔の洗礼を受けたことにあると言われており、悪魔への忠誠の一部として自身の衣服の一部を与えたとされている。

また、悪魔は魔女に対して臣従の印としてアザのような刻印を施したと言われ、その刻印がある場所は痛覚がなくなり傷つけたとしても血が流れない状態になっていたという。

とはいえ、魔女と呼ばれるものが悪人や悪魔と契約した者ばかりというわけではなく、出産の介助、病気の看病、薬草の調合や処方など医療に携わる職についており、それが不首尾に終わったことで魔女と呼ばれるようになったものも多く存在する。

また命に携わる仕事をしていたため、生と死の垣根にいるという意味合いで「垣根の上にいる女」などとも呼ばれることがある。

日本の創作物における魔女

童話などで登場するのと同様に、黒い三角帽に黒いマントを羽織っていることが多い。けれど老婆はほとんど登場せず、何故か若くて美しい女性である場合が多い。

中世をモチーフにしたものであれば迫害されていることもあるが、基本的に迫害を受けていることは少なく、人里に住んでいるものもそれなりに存在する。魔女の宅急便では、主人公のキキが魔女の特性を活かして宅配の仕事をしており、人間社会に溶け込んで人助けなどもしていた。

異世界ファンタジーでは遠距離攻撃のスペシャリストとして扱われており、優秀なものであれば引く手数多になるほどの人気職であるが、あれを魔女と呼んでいいかどうかは謎。

どちらかと言えば魔法使いの上位職というような扱いであり、女性であれば魔女。男性であれば魔導師や賢者と呼ばれる存在と対になっていると考えたほうが無難である。

また、魔法少女と呼ばれるようなものも存在しており、童話のイメージとは似ても似つかない描写がされることも珍しくない。

 

魔女が扱えるであろう技能と技術

現実・創作物問わず、魔女に出来るとされていることは多岐に及ぶ。

魔法や魔術はもちろん、錬金術や調合と言った他の職業が生業とする領分も得意としている場合が多く、何かをゼロから創造するということ以外の大半は可能だとされる。

ゼロからの創造が不可能なのは、悪魔の力を借りて力を行使しているため、神の御業である創造が使用できないという説が一般的である。

魔法や魔術

魔女が魔法を使うのは一般的であり「四大元素や五大元素などで構成される魔法の属性について」で記載した属性系統の魔法や魔術はもちろん、呪術や死霊術なども扱えるとされる。

魔女とされる存在は強力な力を持っている場合が多く、基本的には一般人や傭兵程度では手に負えないほどの魔法を行使することができる。

また、ゼロから何かを創造することは出来ないが、他の技能や技術との組み合わせによりゴーレムなどの魔法生物は作り出せると考えられており、創作物においても魔女が自分の作ったゴーレムを使い魔として使役しているしていることは少なくない。

天候の制御

魔女は人々が苦しむのを見るのが好きだとされており、作物を不作にさせて飢饉を起こしたり大雨を降らせて川を増水させて氾濫させるなどの目的で天候を操ることがある。

また、雹を振らせたり狙った場所に雷を落とすなども出来るとされることから、通常の魔法使いでは考えられないほど天候の制御に長けていると思われる。

使い魔の召喚や使役

黒猫やカラスなどを使役している場合が多いが、インプといった下級の悪魔や自身で作り出したゴーレムやガーゴイル等を使い魔として使用していることもある。

高位の魔女であれば精霊を呪術によって縛り契約していることもあり、このような場合は常に自分の側や使える場所に使い魔を配置しているのではなく、必要なときにだけ召喚して呼び出している。

場合によっては契約した悪魔を使い魔にしている場合もあり、そのような魔女がいた場合は悪魔との上下関係が逆転しているので計り知れないほど強大な力を持っている魔女だと言える。

調合と錬金術

薬品の調合は魔女の十八番の一つであり、回復薬から毒薬・魔法薬とありとあらゆる種の薬を調合できるとされている。その中でも「魔女の軟膏」は有名であり、魔女が空を飛べる理由がこの軟膏を塗っているからだという説まである。

これは魔女がほうきに跨がらなくても空を飛べるということから来ているものであり、これが事実であれば魔女の軟膏さえあれば誰でも空を飛ぶことが可能だと考えられる

錬金術についてはエリクシルを調合するために必要な技術であり、その過程で習得していると考えられるが、錬金術師の扱う錬金術と違うのは未完成ながらエリクシルに似た効果を持つ薬品を作り出せる領域まで到達していることである。

これは魔女の寿命が極端に長く設定されていたり、高齢の魔女が若々しい姿のままだったりすることから想像できるもので、現実や創作物で使用される錬金術とは別物である可能性もある。

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